@article{oai:dwcla.repo.nii.ac.jp:00000909, author = {甲元, 洋子 and KOMOTO, Yoko}, journal = {同志社女子大学大学院文学研究科紀要, Papers in Language, Literature, and Culture : Graduate School of Literary Studies, Doshisha Women's College of Liberal Arts}, month = {Mar}, note = {application/pdf, AA11551704-20140331-1, 「ゲニウス・ロキ(土地の精霊)に訊け」という言葉がある。18 世紀の詩人ポープが作品の中で述べた言葉で、英国では造園の重要語とされている。この語に示される精神は英国ロマン派詩人、キーツの詩想の成熟にも当てはまる。キーツに造園の趣味があった訳ではない。しかし庭はキーツの身近に常にあり、また彼自身、ガーデニングや植物学を学んだ時期があった。庭や植物への言及に注意しながらその作品を辿ってゆくと、キーツを大きく成長させた感情と理性の相克、具体的には現実忌避と現実受容をめぐる苦悩のプロセスは、結局、彼にとっての「ゲニウス・ロキ」発見に至る道であったということが解る。キーツの傍らにあったのが、城や貴族の館に付属する広大な庭園ではなくて野菜や果物を採ったり薬草の研究をしたりする為の実用の庭であったこと、また1818年に湖水地方やスコットランド等を徒歩で旅行して現地の風土や人々の暮らしぶりを、頭ではなく肌で感じて具体的に理解したことの意味は大きい。彼の目は、地に足を着け地を耕して生きる人間の根源的な在りようへと一層明確に向けられた。キーツの探り当てたゲニウス・ロキは、文字通り、英国という彼の故国の風土であり、自らの手で地を耕し植物を稔らせ、それを糧として生きる人々の、平凡な、しかし大地に根付いた着実な暮らしであり、彼らが作る小さなコテージ・ガーデンであった。1819年の秋に書かれた最高傑作「秋に寄せて」にそれを読み取ることができる。}, pages = {1--22}, title = {ジョン・キーツとゲニウス・ロキ}, volume = {14}, year = {2014}, yomi = {コウモト, ヨウコ} }