@article{oai:dwcla.repo.nii.ac.jp:00002349, author = {岸, ひとみ and KISHI, Hitomi}, journal = {同志社女子大学大学院文学研究科紀要, Papers in Language, Literature, and Culture : Graduate School of Literary Studies, Doshisha Women's College of Liberal Arts}, month = {Mar}, note = {application/pdf, AA11551704-20220331-L97, 『源氏物語』における「きよら」という語の初出は、「世になくきよらなる玉の男御子」として登場する光源氏誕生の場面である。「きよら」という語は、「きよげ」と対比して、「きよら」を一流の美、「きよげ」を二流の美として、両語を身分や血筋で区別するのが主流である。光源氏以外に、冷泉帝や夕霧、朱雀帝も「きよら」の人とされている。「きよら」という語に伴う語句を比較すると、光源氏と他の人物で相違が認められる。これらの近接語に着目することで、改めて光源氏を形容する「きよら」の考察を試みる。 光源氏に対する「きよら」という語は、他の人物への「きよら」とは異なる力を秘めている。語り手視点の場合は、超人性を与え、物語を展開していく原動力となる。作中人物視点の場合は、その人物に美しいという気持ちだけでなく、それとは異質の感情を呼び起こす働きがある。その他の人物に対する「きよら」は、光源氏を喚起するもの、または、他の人物と比較した相対的なものである。 「きよら」という語は、単なる美的語彙にとどまらず、光源氏を軸とする絶対的な「きよら」と相対的な「きよら」があることを明らかにした。}, pages = {97--112}, title = {『源氏物語』光源氏の「きよら」再考 : 近接語に着目して}, volume = {22}, year = {2022}, yomi = {キシ, ヒトミ} }