@article{oai:dwcla.repo.nii.ac.jp:00002348, author = {天岡, 昌代 and AMAOKA, Masayo}, journal = {同志社女子大学大学院文学研究科紀要, Papers in Language, Literature, and Culture : Graduate School of Literary Studies, Doshisha Women's College of Liberal Arts}, month = {Mar}, note = {application/pdf, AA11551704-20220331-L75, 藤原実資が生きた平安時代中期は、安倍晴明ら陰陽師が頭角を現した時代である。宮廷行事を執り行う前に、先ずは彼らの勘申に始まり、日程の吉凶が確認されてから、吉日を選んで行われる。宮廷行事だけでなく、貴族個人の家内の行事や寺社仏閣の参詣など日常の生活に至るまで、陰陽道は深く浸透してくる。彼らの占い無くしては生活が立ち行かなくなるほど、なくてはならない存在になってくる。 今回は、天皇の錫紵事を取り上げ、喪葬令によって期間が決められた行事に、陰陽道の禁忌がいかに影響を及ぼすのか、貴族たちがそれをどのように受け止め、行動するのか。特に天皇の傍近くにいて、天皇の仕事を取り仕切る藤原実資を代表とする為政者たちが、期間が決められた行事に陰陽道の禁忌が介入して、イレギュラーな事態が発生した時、どのように対応するのかを『小右記』に登場する事例をみながら検証する。また、御衰日・御本命日など天皇自身に関わる陰陽道の禁忌と具注暦の暦注として書き込まれている重復日などの悪日や物忌など、その日に影響を及ぼす禁忌の取り扱い方を通して、どちらを重要視して儀式を執り行うのかなど、禁忌の違いによって重要度の違いが見えてくる。また、錫紵期間を決める際には、薨去した人物の政治上の立場と権力者(この時は藤原道長)の意向に左右される様子もうかがえる。 取り上げられることの少ない錫紵事であるが、実資をはじめとするこの時代の為政者の陰陽道の禁忌に対する考え方を知るうえで、意義のある研究である。}, pages = {75--96}, title = {『小右記』にみえる錫紵事、期間と陰陽道の禁忌について}, volume = {22}, year = {2022}, yomi = {アマオカ, マサヨ} }