@article{oai:dwcla.repo.nii.ac.jp:00002337, author = {菅沼, 幸子 and SUGANUMA, Sachiko}, journal = {同志社女子大学大学院文学研究科紀要, Papers in Language, Literature, and Culture : Graduate School of Literary Studies, Doshisha Women's College of Liberal Arts}, month = {Mar}, note = {application/pdf, AA11551704-20220331-23, 本稿では、William Faulkner(1897-1962)のGo Down, Moses(1942)とIntruder in the Dust(1948)において重要な役割を果たす、黒人夫妻Lucas とMollie Beauchampを中心に分析する。黒人Lucas の特異点は強い自尊意識を持っていることである。その自尊とは、先祖が古い家柄の白人であることと、その血統を男系で受け継いでいるということだが、それはLucas が白人優位主義や父権的権威主義を内面化していることを意味する。このようなLucas には、白人を糾弾することは自分の自尊の原点を糾弾することとなり、ためらいがある。 一方、その妻Mollie には、Lucas にはない、強靭な精神と、夫Lucas の行動を神が許さぬ仕業だと考えるときには躊躇なく離婚をも決断する強い意志と柔軟性がある。彼女は、冤罪で処刑された孫のButch の葬儀を通して奴隷制を告発し、また、南部紳士の温情主義を排して葬儀を新聞記事にすることでButch の刑死を公にする。 夫Lucas の硬直した特異性に対比して、強い精神力を持つMollie の、人間としての可能性について考察を深めてみたい。}, pages = {23--44}, title = {黒人女性Mollie の大義と夫Lucas の自尊心 : Faulkner のGo Down, Moses とIntruder in the Dust における両者の対比}, volume = {22}, year = {2022}, yomi = {スガヌマ, サチコ} }