@article{oai:dwcla.repo.nii.ac.jp:00002105, author = {花井, 理香 and HANAI, Rika}, journal = {同志社女子大学大学院文学研究科紀要, Papers in Language, Literature, and Culture : Graduate School of Literary Studies, Doshisha Women's College of Liberal Arts}, month = {Mar}, note = {application/pdf, AA11551704-20170331-35, 本論は、2009~2011 年に実施した韓国人男性との婚姻により韓国に居住する日本人母(以下、在韓日本人母)の量的・質的調査の継時的調査(2016~2017 年)である。調査当時、子どもへ日本語を使用していなかった4 名の在韓日本人母を中心に、面接調査から家族・社会変化などが、どのように家庭での言語使用や教育に影響を与えているのかを探った。その結果、4 名の家庭では、母子間の韓国語使用には変化がない者が多かったが、日本語習得に対する考え方が以前とは変化し、日本の家族との紐帯、日本文化への興味、将来の進路や就職などの目的のために日本語が学習されていた。第1 回目の調査では、日本の家族との意思疎通が困難なことを後悔しつつも、義父母との同居や夫が日本語を理解できないこと、韓国人として育てたいなどの理由で母親は子どもに韓国語を使用していた。しかし、子どもが成長し、子ども自らが日本語を習得したいと考え、日本語の学習を開始した者が多かった。これには、日本文化の影響と母親の国という親近感、将来の選択肢の拡がりが影響しているのではないかと考える。また、日本語は将来、日本の大学進学のためと語った母親からは、韓国の教育に対する不満が語られた。韓国の教育過剰からの逃避策として、日本の大学入学を選択肢の一つとして考え始め、日本語の学習を開始していた。家族・社会変化の35背景には、常に韓国の教育問題が関与していると考えられる。過剰な教育体制は、家庭での言語使用にも大きく影響を及ぼし、今後も韓国社会の大きな課題になるのではないかと考える。}, pages = {35--53}, title = {在韓日本人母の縦断的言語使用調査:子どもへ母語を使用していなかった母親を中心に}, volume = {18}, year = {2018}, yomi = {ハナイ, リカ} }