@article{oai:dwcla.repo.nii.ac.jp:00002082, author = {杉原, 百合子 and Sugihara, Yuriko and 岩﨑, 陽子 and Iwasaki, Yoko}, journal = {同志社看護, Doshisha kango}, month = {Mar}, note = {application/pdf, AA12746582-20210414-27, 認知症の人の急増に伴い,認知症対策は我が国喫緊の課題である。「認知症施策推進大綱(2019)」 においても「予防」が「共生」とともに両輪の一つとして挙げられた。我々は,認知症の予防に資するため,スウェーデンの研究者との共同研究を数年にわたって実施している。本稿では,まずスウェーデンの認知症施策と共同研究の原点となる研究について触れ,現在実施している3 つの研究について報告する。 1 つ目は「嗅覚感応デジタルデバイスゲーム」を開発し,それを応用した認知症予防プログラムの構築を目指すものである。「匂い」によって「懐かしい」感情や記憶を呼びさまし,高齢者の気分をも向上させるような仕掛けをゲームに取り入れることを計画している。既にスウェーデンの研究者によって,実際の匂いを取り入れたゲームが開発されているが,我々は目下これらを参考にしながら,物語性を持たせることやステップアップ式要素,他者との間での競合的要素等を含む発展的な工夫を組み入れるべく検討している。 2 つ目は,「匂い」と「アート」を用いた回想法プログラムの構築を目指したものである。現在,高齢者の自宅や施設にアート作品を郵送する「香りで贈る思い出の箱」(仮称)の試作に取り組んでおり,コロナ渦における回想法の具体的な活用形態の可能性を示すものとして進めていく予定である。 3 つ目は,認知症の人の行動・心理症状(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)の要因を容易かつ的確に評価・分析し,それぞれの要因に介入可能なケアに結び付くアセスメン トツールの開発を試みるものである。既にスウェーデンで開発されているチェックリストを含むプログラムについて両国間での情報共有を進めながら,日本特有の要因や関係性にも着目した新たなツール開発をめざしている。 今後も両国間での情報や知見を共有し,これらの共同研究を進展することで,認知症の予防や認 知症の人及びその家族への適切な支援に結び付けていきたいと考える。, 研究活動報告}, pages = {27--34}, title = {認知症予防に関するスウェーデンとの協同研究における活動報告}, volume = {6}, year = {2021}, yomi = {スギハラ, ユリコ and イワサキ, ヨウコ} }